
一人ひとりの挑戦の連続が、
ウェルビーイングに繋がる。
リンクウェルが目指す、次世代医療の姿とは?
事業内容とミッション 2/4
2018年の創業から今年で6年目。
「テクノロジーを通じて医療を一歩前へ」をミッションに、
医療従事者と患者の医療体験を変えてきたリンクウェルは、
国内のヘルスケア領域を革新すべく、さらに新しいフェーズへ入ります。
いま、リンクウェルの開発現場ではどんなことが起きているのか。
根幹を担うプロダクト統括の原と、エンジニア統括の岡野から
事業内容とミッションについて聞きました。
YUKI HARA原 悠貴
執行役員/プロダクト統括
外資系化粧品メーカー、
コンサルティングファーム、
リクルート、スタートアップでの
事業責任者を経て
2022年にリンクウェルに入社。
プロダクトの責任者を務めている。
YUKI OKANO岡野 雄起
執行役員/エンジニア統括
Webマーケティング会社、
フリーランスエンジニアを経て
2019年にリンクウェルに入社。
エンジニア組織の責任者を務めている。
人と医療の関係性をより良いものに変えていく。
医療従事者・患者/ユーザーさんと共に創り上げる
最高の医療体験とは
リンクウェルの事業の独自性や強みは
どこにあると思いますか?
原:リンクウェルのValueにもある「Patients First(ペイシェント ファースト)」なところです。この言葉の意味は、「常に患者さんの視点に立って最優先に考える」なのですが、事業を考える上でも、いかなる時も患者体験にとって何が最適かというところが起点になっています。多くのBtoBビジネスはサービスを提供するクライアント起点で物事を考えざるを得ないですが、私たちが目指すのは患者体験をよりよくすること。それを実現するために、医療機関を支援し、リンクウェル社内に監修医師がいるというのも強みです。「こういうときはどうしたら?」と思ったとき、すぐにアドバイスを受けながらサービスを作り込んでいけます。
岡野:エンジニアとしては、医療従事者のオペレーション改善と、患者さんにとって必要なタイミングでサービスが受けられるシステムを組み合わせて一体になったものを提供できていることが独自性だと思います。支援先のクリニックフォアは、弊社が支援を始めた当初は1院だけでしたが、いまでは全国に10院を展開するまでに成長しています。また、クリニックフォアでは弊社が開発している予約診療システムを利用することで、グループ内のクリニックであればどこでも同じ品質の診療が受けられるようになっています。エンジニアを含む様々な職種のメンバーが工夫を重ねてサービス開発に取り組んだからこそ可能になったと思います。

実際にどんなことを
提供できたと思いますか?
原:いろいろありますが、コロナ禍において医療DXの必要性が強まったタイミングで、オンライン診療をいち早くスムーズに提供できたこともその一つだと思っています。弊社は2020年4月にオンライン診療における規制が一時的に変更になったことを踏まえ、規制内容を正しく理解しながら、患者さんにどのようにしてオンラインで最適な医療を届けるべきか?を議論してきました。
オンライン診療がスタートしたからといって、対面診療と同じような医療体験が得られるとは限りません。また、オンラインで本当に大丈夫なのか?と心理的ハードルを感じてしまう患者さんもいるはず。そういった点を払拭するための事前問診をはじめとするシステム開発や診療後のアフターフォローなどを社内のメンバーや医師・医療従事者たちと作り上げてきました。その結果、患者さんから「オンラインでも安心して受診できた」「診察から処方までスマホひとつでスムーズに行うことができた」という嬉しい声を聞くことができています。

岡野:オンライン診療のシステムは私が企画実装の責任者を担わせてもらいました。クリニックフォアの医療従事者と共に議論して作り上げた結果が、患者さんにとっての安心感に繋がっていると考えています。医療従事者が診療に集中できるように、細かいところに手が届くようなシステム開発を心がけました。まだまだ改善できるところはたくさんあるので、今後もより多くの人たちに利用してもらえるよう進化させていきたいですね。
クリニックの医療従事者とリンクウェル社内の
医師やエンジニアが一丸となって連携することが
独自性のキーにもなっているし、
患者さんへの価値提供にも
なっているということですね。
普段は、クリニックの医療従事者たちとは
コミュニケーションを取っていますか?
原:クリニックからプロダクトを改善してほしいという要望は日々来ます。そこで課題を明らかにして、議論して、ソリューションとしてどういった形が良いか、イメージをすり合わせます。要望をレポートや会議ではなく、業務連絡のような形で支援先からいただけるのは、めずらしいことかもしれませんね。
岡野:そのラフさがいいですよね。現場でのリアルなところを共有してもらえて、それが実際のシステムにも落とし込まれています。
患者さんや利用者さんからの声を
聞くこともありますか?
原:定期的に調査をしたり、ヒアリングをしたり、要望をもらえるケースもあります。一次情報は大事なので積極的に集めています。
岡野:クリニックフォアは都心を中心に10院あり、Googleで検索するとクチコミが読めます。非常にスムーズだったという声もあれば、ここが気になったという声もあり、利用者からのフィードバックが沢山あります。また、社内ではTwitterに投稿された「クリニックフォア」に関するつぶやきが見られるようにもなっています。オンライン診療では、カスタマーサポートにてお問い合わせいただいている内容を確認し、機能改善やフォローアップ施策に活かしています。
まだまだブルーオーシャン。
新しいチャレンジが必要
ヘルスケア業界全体も
急速に変わりつつありますが、
お二人は業界の動向をどう見ていますか?
原:ここ最近、医療DXを軸としたサービスも増えましたよね。提供方法は事業者によってさまざまですが、事業者同士が切磋琢磨することでサービスの質が上がるという意味では、追い風が吹いていると思います。
岡野:特にオンライン診療はこの3年でいろいろな会社が参入してきたので、体験の磨き上げが起きています。ライバルがいたほうがサービス改善も加速するので、エンジニア視点ではいい動きだと思います。
原:そうですね。リンクウェルはオンリーワンの存在だと思うので、競争で一番になるというより、一番価値を出すのが目標です。自分との戦い。オンリーワンとして一番先を行くということをやっていくだけだと思います。

今後のリンクウェルの展望について
教えてください。

原:将来的な到達点である「全ての人々に最高の医療体験の提供」のために、既存事業における非連続的成長はもちろんですが、既存事業の枠にとらわれない新しいチャレンジにも積極的に足を踏み入れていく必要があると感じています。会社なので数字も大事ですが、事業の本質は患者/ユーザーさんへ提供する価値で売上は価値に対する対価。どんなときも患者/ユーザーさん起点で価値を出すのが、リンクウェルの向き合うべきところです。
岡野:原さんが話すような新しいチャレンジを生み出しながら、同時に既存のサービスと連携して一貫したスムーズな体験を提供しつづけることがチャレンジになると思います。サービスが増えるほど、アプリケーションの複雑性が増加していくので、その複雑性と付随して発生する運用負荷を抑えるための仕組みの整備が大切になってくると考えています。また、タッチポイントが増えることによって取得できるデータが増えていくので、それらを活用できる基盤を作り、会社全体のPDCAのスピードを上げていきたいです。